個別記事
フィリップ・アントルモン
5月19日、茅ヶ崎市民会館大ホールにて、
アントルモンのピアノリサイタルが行われた。
(茅ヶ崎市楽友協会主催)
私もレコード(古い!)は持っており、
とても好きな演奏家の一人である。
初めて見る彼は、レコードのジャケットの、細くて美男子の風貌とはうって変わり、
お腹が演奏の邪魔をしそうな貫録だった。
でも、手足は長く、それなりにバランスのとれた容姿は素敵!
オペラ歌手のようにも見えた。
74歳だという。
見えない!
ピアノに向う姿勢も美しい。
モーツァルトの「トルコ行進曲付き」のソナタから始まる。
ペダルの使い方がおもしろい。
私だったらこわくてできないペダリング。
長めに踏んでいるのに、以外と違和感がない。
ベートーヴェンの「熱情」も圧巻。
フランス人ならではの感覚が小気味よい。
ちょっとした揺らし方、間の取り方、
少し、ドキッとしたり、ハッとしながら、
翻弄されるのが気持ちよい。
後半は、お国物、ドビュッシーとラヴェル。
さすが!
最後の、「道化師の朝の歌」は特に、
オーケストラの音が聞こえてくる。
多彩な音色は、本当に感慨深い。
主人の光彦さんは、40年ほど前、彼が来日した時、
日本フィルハーモニーでホルンを吹いていた。
その時のサン=サーンスのコンチェルトは素晴らしく、
忘れられない、と話す。
終演後、アントルモン氏に、その40年前の話をすると、
彼も、その時来日したことをよく覚えていたようで、
とても感激して、何度も光彦さんに握手を求めてきた。
やはり、一回一回、その時の公演を大事に演奏し、
毎回思い出を作っているのだな、と改めて思った。
ピアニストと指揮者は息が長く、90歳ぐらいまで演奏活動を
続ける方も少なくない。
また、先の演奏を聴きたい、と心から思う。
私など、足元にも及ばないけれど、
まだまだ歳からしてもひよっこ・・・
頑張りたくなった。
2007-05-20 16:34 | コメント(2) | トラックバック(0)
このエントリーのトラックバックURL
http://www.kusuyamahall.com/blog/mt-tb.cgi/17
"フィリップ・アントルモン"へのトラックバックはまだありません。
コメント
須磨子さんからのコメント
アントルモン氏が74歳とは驚きです。
NHKのスーパーレッスンのときは
何やらとても気難しそうな雰囲気を
漂わせていらっしゃったような気がしたのですが、
そうではないのですね。
「道化師の朝の歌」は本当にオーケストラっぽく
大好きです。
年齢とともに円熟味を増していける
ピアニストは貴重だし素晴らしいですね。
2007年05月21日 20:12
ゆ〜さんからのコメント
そう、素晴らしいコンサートだったのに、大ホールに空席が目立ったのは残念でした。
500ぐらいしか入ってない、と主催者が話していました。
若手も良いけれど、やはり年輪を重ねた方の演奏は深みがありますね。
2007年05月22日 00:04