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「ラ・カンパネラ」の顛末
今日、1ヶ月ほど前に頼まれた「ラ・カンパネラ」の本番でした。
といっても、結婚式で弾いて、というもの。
新郎新婦がフジコ・ヘミングのファンというこで、
音楽事務所は、結婚式場から「ラ・カンパネラ」を弾けるピアニスト
という以来を受けたらしいのです。
回り回ってきた仕事のようです。
レパートリーではないけれど、譜読みはしてあったので、
よいチャンスと思って受けたのです。
簡単に「弾く」といっても、この曲は大曲、というか、
音の跳躍が広くとてもこわい曲。
しかも、1ヶ月で仕上げるのはなかなか大変なこと。
間に別の演奏会もあったし。
それでも、寸暇を惜しんで練習しました。
そのうち、入場の音楽、ケーキカット・・・
結婚式お決まりの要所要所の曲も増え(知らない曲が多かったなあ)
さらに、足りないところは任意の曲で。
というのです。
がんばりましたよ!
なかなか良い感じに仕上ってきて・・・・
でも、弾き込みが足りないので楽譜を見ることにしました。
で、今日!
行った途端、事務所の方から、
「今日、カンパネラ弾くかどうかわからないんですよね。」
「はあ〜?」
「人数少ないので、この曲は最後に盛り上がってうるさくなるから、って
夕べから弾く弾かないでずっともめていまして・・・」
「・・・・はあ・・・」
「でも任意の曲って言うから弾いちゃっても良いと思うのですけれど・・・」
そういう問題じゃないでしょう?
何のために私が頼まれたの?
この曲がどんな大変かしってるの?
この1ヶ月のプレッシャーは?
いろいろな思いが巡って、やる気がドッと失せました。
「じゃあ、やめましょう。」
と言ったのですが、そのあと、新婦と会ってお話したら、
やはり弾くことになってしまい、
私の心は上がったり下がったり。
しかも、楽譜を見ることにしたので、練習するときは楽譜の距離と、
手の距離をうまく調整して見る訓練をしていたのに、
アップライトピアノ。
これも、電話で確認した時はグランドです、と言われたのに・・・
わかっていれば、アップライトで練習していったのに!
なんていういろいろな思いを振り切りつつ弾いたのでした。
とりあえず、最後までたどりついたものの、
頭では頑張るのよ、と思っていても、
魂は、もう別のところをさまよっていて戻ってこない。
楽譜は見にくいし、生きた心地がしない・・・
私も、1ヶ月しかないのにこの仕事を受けたこと、
暗譜をしなかったことなど反省もしたけれど、
「弾く弾かない」のショックは大きく、
一瞬で心がズタズタになったのでした。
演奏する、って集中力以外の何ものでもないから。
魂が曲に入って行かないと、空っぽの箱になってしまうのです。
間に入って下さった方は、私のことを気遣ってくださり、
「適当にやって!」
と言ってくださったけれど、
いろいろやってみたけれど、「適当」ができないのです。
傍から見れば、
・弾いたか弾かないか
・間違えたか間違えなかったか
・上手か下手か
という結果としての事実しか見えないけれど、
その背後で、精神的なものの作用が一番大きいと思うのです。
その時間に演奏するために、その日起きた時から、
いや、前の日から・・・と逆算していくと、
すごく長い距離の先にある焦点がその一瞬一瞬に当てられているのです。
今日は、弾いても心が中途半端、
弾かなければ、きっとフラストレーション、
どっちが良かったのかしら?
2008-03-09 00:15 | コメント(3) | トラックバック(0)
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コメント
Rちゃんさんからのコメント
パチパチパチッ。
今度ビールにする? 日本酒にする?
それとも焼酎がいいかな・・・?
2008年03月09日 01:33
須磨子さんからのコメント
実は昨日のお稽古のときに、カンパネラを聴かせて頂こうと思っていたのですが、
あまりの意外な結末にお願いするのをためらってしまいました。
是非、次回は聴かせて下さい♪
2008年03月11日 12:27
ゆ〜さんからのコメント
Rちゃん
昨日はビールとレバ、おいしかったね。
かわさぎ(お店の人がそう言った!ホントはワカサギ!)も!
つきあってもらって、ありがとう!
演奏家は、ほんと繊細で、でも図太さも必要で、
やっかいな生きものね。
須磨子さん
ごめんなさいね。
今度聴いてくださいね。
発表会に弾くつもりです。
これじゃ、終われないわよね。
リストさんに申し訳ないからね。
今度は魂を入れて弾けると良いな・・・
2008年03月11日 13:53